岡本作礼
105 件
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唐津、作礼山の中腹に登窯を構える岡本作礼氏は、土地の空気と土着性、古唐津の陶片などから自身の唐津焼を模索し続ける作家です。古唐津の作品から影響を受けるも、氏独自の「古唐津という焼き物は400年前の当時、非常に斬新で新しいやきものであった」という考え方があり、単に昔の先人たちが残し、今まで伝承されてきた焼き物という解釈とは少々異なります。
現在の氏のものづくりの信条は「すべてが、この作礼山の周りの素材でできる唐津焼を目指す」ことにあり、斬新で新しい唐津を生み出すため、制作時間の多くを素材となる土、釉薬の原料となる長石の採取、焼成時に使う薪割に費やしています。
氏の絵付けも評判が高く、単純でいて素朴だがそこには古唐津にある絵付けのバランス感覚が投影されています。