源右衛門窯
69 件
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江戸中期、宝暦三年(1753年)に有田で開窯したと伝えられる源右衛門窯は、今もなお手仕事の技を守り続ける数少ない窯元のひとつです。ろくろ成形から絵付けに至るまで、すべての工程を職人の手で仕上げる姿勢は開窯以来変わらず、厚みある器体に施される筆致は格調の高さを湛えています。
その意匠は、江戸期に好まれた古典文様を今日に伝えるものが多く、とりわけ「梅紋」「四海波」といった図様は時代を越えて愛されてきました。現代的なデザインも発表される一方で、当店では歴史の香りを宿す古風な柄をあえて選び取り揃えています。
伝統を踏まえながら、焼成においては薪窯を用いるなど自然の息づかいを写し取り深みある表情を生み出します。その端正で清澄な仕上がりは海外の美術館や愛好家からも高い評価を受け、日本陶磁の美を世界に伝え続けています。