GALLERY 一番館オンラインショップ
唐津焼と有田焼の専門店 GALLERY 一番館オンラインショップ
皆さまこんにちは。
熊本の大地震で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く穏やかな日常が戻りますことを、心からお祈りしております。
地震のニュースに接し、どうしても10年前の熊本地震を思い出しました。
ちょうど4月、唐津やきもん祭りの直前で、唐津市近代図書館美術ホールでは「古唐津のぐい呑展」が始まっていました。各方面からお借りした貴重な作品の無事も気になりましたが、それ以上に、余震が続く状況の中で展覧会を続けてよいものか、やきもん祭りも予定どおり開催すべきなのか、何度も関係者と話し合いを重ねたことを覚えています。
最終的には、会期中に急遽チャリティー販売やチャリティー茶会を実施するなど、できる限りの配慮をしながら開催することにいたしました。その経験を通して、災害の中で文化や芸術が果たせる役割とは何か、人の心にどのような力を届けられるのかを、改めて深く考えさせられました。
今回も唐津市からの支援団の派遣や、さまざまな団体を通じた義援金などの支援が行われていますが、私たち個人として直接できることには限りがあります。それでも、文化や芸術には人の心を和ませ、明日へ向かう力をそっと支える役割があると信じています。そして、その価値を守り育てていくことも、私たちにできる一つの支援なのかもしれません。
さて、今週のオンラインストアには、個展は終了しましたが、先週に引き続き武末日臣先生の黒釉花入などをご紹介いたします。
武末先生が長年向き合ってこられた李朝陶磁、とりわけ黒高麗に見られるような静謐で深みのある美しさ。その精神を現代の焼き物として昇華させたような作品です。凛とした姿の中に、静かな品格と力強さを感じさせる花入は、一輪の花を生けるだけで空間を引き締めてくれることでしょう。
大暑もまさに折り返しを迎え、一年で最も暑い頃となりました。被災地の皆さまに思いを寄せながら、それぞれの日常を大切に過ごしていきたいものです。
どうぞ今週も、暑さにお気をつけて、良い週末をお過ごしください。
一番館店主
坂本直樹