GALLERY 一番館オンラインショップ
唐津焼と有田焼の専門店 GALLERY 一番館オンラインショップ
皆さまこんにちは。
お盆が過ぎ、暦の上では秋へと向かう頃ですが、日中はまた真夏に戻ったかのような猛暑が続いています。
朝夕の風に、ほんの少し季節の移ろいを感じる日もあるものの、この厳しい残暑はまだしばらく続きそうですね。どうぞ皆さま、くれぐれもご自愛ください。
さて、今週の一番館オンラインストア「唐津やきもん倶楽部」では、唐津焼KEI・川添啓吾先生の作品をご紹介いたします。
このたび、一番館の取り扱い作家の中にも、正式に川添先生のお名前を加えましたので、改めてご紹介したいと思います。
川添先生は1996年に中里太郎右衛門陶房に入り、二十年以上にわたって唐津焼の伝統と技を学ばれた後、2020年に独立し、唐津市千々賀に「唐津焼KEI」を開窯されました。
長い年月を名門の陶房で過ごされただけに、その作品には唐津焼の確かな骨格があります。一方で、端正でシャープな造形の中に、どこか親しみやすさや温かさもあり、現代の食卓にすっと溶け込む魅力を感じます。
最近、私の中で「李朝と唐津と民藝を一本の線で繋げて考える」ということが、一つのテーマになっています。
唐津焼は、もともと朝鮮半島から渡ってきた陶工たちの技によって生まれ、茶の湯の器として高く評価される一方で、人々の暮らしの中で使われる日常の器でもありました。
柳宗悦が見いだした民藝の美もまた、名を残すことを目的とせず、日々の暮らしのために作られた器の中に宿る、素朴で健やかな美しさでした。
もちろん、李朝と唐津と民藝は、それぞれ異なる歴史と背景を持つものです。しかし、作為を前面に出しすぎず、土や釉薬、炎の働きを受け入れながら、使う人の暮らしの中で美しさを深めていくという点では、どこか共通するものがあるように思います。
川添先生の器も、確かな伝統に根差しながら、決して古いものの写しにとどまりません。料理を盛り、酒を注ぎ、手に取って使うことで、その良さがいっそう伝わってくる器です。
伝統を受け継ぐことと、現代の暮らしに生きる器を作ること。
その両方を自然体でつないでいるところに、川添啓吾先生の唐津焼の魅力があるのではないでしょうか。
今週のオンラインストアでは、川添先生の新作を取り揃えてご紹介いたします。ぜひ、それぞれの器に宿る唐津の土の温かさと、端正な佇まいをお楽しみください。
では、今週もどうぞよい週末をお過ごしください。
一番館店主
坂本直樹