GALLERY 一番館オンラインショップ
唐津焼と有田焼の専門店 GALLERY 一番館オンラインショップ
皆さまこんにちは。
暦の上では今日は立秋。日中は相変わらず厳しい暑さが続いていますが、風の向きが若干変わり、朝夕の空気には少しだけ季節の移ろいを感じるようになりました。
暑さの中にも秋の気配が忍び寄るこの頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、先日開催しました「李朝との邂逅・武末日臣新作展」から、二週にわたって武末先生の李朝への想いを書いてまいりましたが、今回ぜひご紹介したいのは、新作の「ポジャギ文」の作品です。
ポジャギとは、韓国で古くから使われてきた布をつなぎ合わせた風呂敷のようなもので、大切なものを包み、受け継ぐための生活の道具です。使い残しの布を一枚一枚丁寧につなぎ合わせたその姿には、無駄を出さず、一つひとつを慈しむ精神が息づいています。
武末先生は、そのポジャギの美しさを徳利や盃、湯呑という日々使う器の上に表現されました。
一見すると幾何学的な文様ですが、眺めているうちに、布と布をつなぐ人の手の温もりや、長い年月を経て受け継がれてきた暮らしの記憶までもが伝わってくるようです。それは単なる装飾ではなく、李朝の精神を現代の器として表現した、新しい武末日臣の世界ではないでしょうか。
李朝を学び続けてきた武末先生だからこそ生まれた、新しい表現への挑戦。新しいコレクションとして、新たな李朝との邂逅を楽しんで頂けたら嬉しく思います。
まだまだ残暑は続きますが、そろそろお盆休みに入られる方も多いかと思います。過ぎゆく夏とともに今週もよい週末をお過ごしください。
一番館店主
坂本直樹