ニュースレター(2025年12月5日 中里隆、中里太亀、中里健太)
皆さまこんにちは。
気づけばもう師走。イベント続きだった11月が終わり、あっという間に年末の空気が漂い始めました。気持ちが追いつかず、ベートーヴェンの「第九」やヘンデルの「メサイヤ」に頼って、無理やり年末モードを高めているところです。
さて、有田の九州陶磁文化館では、開館45周年を記念した特別企画展「初期伊万里ビッグバン・日本磁器 始まりの全貌」が、10月4日から今週末7日(日)まで開催されています。私も先日ぎりぎりで観てきましたが、唐津焼から磁器へと移行していくプロセス、そして磁器誕生のドラマが“ビッグバン”の名の通り、とてもわかりやすく展示されていました。江戸初期、肥前のやきものがわずか数十年で世界へ誇れる磁器を生み出したという事実には、改めて驚かされます。
日本遺産にも登録されている肥前やきもの圏。その磁器が誕生した物語を、唐津と有田がさらに連携し、より広く伝えていく必要性を強く感じた展覧会でした。
今週は、久しぶりに隆太窯の親子三代による新作をご紹介します。隆先生、太亀先生、健太先生、それぞれの個性が一段と際立ち、見応えのある仕上がりです。
忘年会シーズンが始まりました。どうぞ飲み過ぎにはお気をつけて、今週も良い週末をお過ごしください。
一番館店主
坂本直樹