秋田 菫Sumire Akita

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  • 陶歴・プロフィール
  • 秋田菫先生は、唐津焼の伝統を受け継ぎながらも独自の感性を活かした作品を生み出す、注目の若手陶芸家です。

    修行と独立、薪窯への挑戦

    唐津焼の薪窯に魅力を感じ、竹花正弘先生のもとで3年間の修行を経て独立。窯名「nemunoha」を掲げ、唐津の地で作陶を続けています。竹花先生のもとで技術を磨きながらも、秋田先生の作品には独自の女性らしい感性や優しい線描が表れています。特に絵唐津や白磁の作品では、そのセンスの高さが際立っており見る人を魅了します。

    秋田先生の作品は、薪窯を使った焼成の難しさを乗り越え、形の美しさやデザインの多様性が特徴です。特に白磁の作品は、現代的なセンスと唐津焼の伝統が見事に調和しています。これらの作品は、当店の取り扱いラインナップの中でも女性からの支持が高く、幅広い層に愛されています。

    当店とのつながり

    大学を卒業されたばかりの頃、唐津の地を訪れたのが最初のご縁でした。当時、どこで修行するかもまだ決まらない状態で、唐津のさまざまな窯元や作家の作品を熱心に見て回られていました。当店も訪れてさまざまな作品を見学。一時的に当店でスタッフとして働いたこともあり、当時の「薪窯で作品を作りたい」という揺るぎない目標を掲げていた姿勢は印象的で、修行前の時期からその真摯な人柄や強い志が感じられました。

    秋田先生の作品は、修行を経て私たちの期待を上回る素晴らしい出来栄えとなりました。絵唐津の繊細で優しい線や、師匠・竹花先生の教えを基に作られる白磁の作品も現代の感覚にマッチし、女性のお客様にも支持されています。

    コラボレーションの魅力と広がり

    店主・坂本が理事長を務める、唐津の呉服町商店街が主催したイベント「唐津酒蔵サミット」では、秋田先生がコラボ制作した200個のぐい呑みが用意され、非常に好評を博しました。形も良くいろんな絵唐津が楽しめる作品でした。現在店頭でも4400円で販売中です。

    またとある演奏会でも、秋田菫先生に特別に制作を依頼した50枚のお皿が使用されました。日本人作曲家・中田喜直氏の「日本の四季」という楽曲がプログラムに含まれており、秋田先生はその楽曲にインスピレーションを受け、「四季をイメージした絵」をお皿に描いてくださいました。プログラムをご自身で確認し、その内容に合わせたデザインを考案してくださった点は、秋田先生ならではの柔軟な発想と感性を感じさせます。

    今後も、秋田先生には新たな作品を依頼し続ける予定です。その理由は、秋田先生が持つ技術やセンスが、これからさらに高まり続けると確信しているからです。ぜひ、当店で秋田菫先生の作品をご覧いただき、その魅力を直接お確かめください。

  • 生年 1995年
    窯元 nemunoha
    師匠 竹花正弘

     【陶歴】
    1995年 神奈川県相模原市に生まれる      
    2017年 カンボジアコンポチュナンにて土器づくりを見学           
    2018年 武蔵野美術大学 陶磁専攻卒業     
    2018年 唐津 竹花正弘氏に師事
    2023年 独立しnemunohaを開窯