岡 晋吾Shingo Oka

  • ギャラリー一番館
    からのご紹介
  • 陶歴・プロフィール
  • 岡晋吾氏はもともと唐津焼の作家ではなく有田焼の作品を作陶されていました。ベトナムの焼き物「安南焼き」の写しにも取り組んでおり、このスタイルは他の日本の陶芸作家にはあまり見られないものです。
    安南焼きは、陶器と磁器のあいのこのような柔らかな磁器で、唐津焼の白磁に通じるものとして取り入れています。

    陶芸の軌跡

    佐世保市出身で様々な窯で勤務した後、1993年に有田で独立しました。その後、唐津に焦点を当て温かみのある作風も加わり、非常に人気のある作家として東京などで数多くの展覧会を開催されています。一番館では約20年にわたり氏の作品を取り扱っており、今後も様々な形で1番館とのコラボレーションしていきたい作家の1人です。

    技術とセンスの融合

    唐津焼の中でも、氏の作品はその特異な存在感により食卓を彩り豊かに演出します。作品は食材や料理を美しく引き立てるためのセンスが光り、独自性は多くの人に魅力的に映ります。その特異性から、日常の食器として使用するには工夫が必要かもしれません。一方で、これらの作品はアートとしても高く評価されており、その芸術性が称賛されています。

    有田焼出身でありながら唐津焼にも注目し、その独特のスタイルを築いてきました。氏の作品は、赤絵などの伝統的な技法を取り入れつつも、独自のアプローチが感じられます。センスだけでなく、その裏には30年以上のキャリアで培った確かな技術が支えているのです。

    新風吹き込むアーティスト

    224porcelain」は、嬉野の窯元で岡晋吾氏とコラボしており、「Arita Porcelain Lab」というブランドでも岡晋吾監修シリーズを手がけるなど、窯元との協力や監修を通じて新たな挑戦を続けています。

    彼の作品は洗練されたアートとしてだけでなく、実用性も兼ね備えたものとなっています。東京を中心に展覧会を開催し、その作品はネットを通じても広く愛されています。

    岡晋吾の魅力

    「SIMPLICITY」をプロデュースする世界的なデザイナーである緒方慎一郎氏と岡晋吾氏は大親友で、日本を代表する陶芸家と世界的デザイナーとの友情は文化を理解するデザイナーというアーティスト同士の絆として深まっています。
    氏の才能とセンスは世界的なアーティストになる可能性があると評価されていますが、緒方氏も岡氏の陶芸家としての評価や人間性を高く評価しており、お互いにリスペクトし合う仲です。

    作品に感じる鋭さが際立つ岡氏ですが、お人柄はとてもおおらかで飾り付けのない生活を送っています。一番館店主・坂本主催のイベントにも度々ご参加いただくなど非常に気遣いくださる親切な方で、お酒も大好きとのこと。今後ともパートナーシップをしっかり築いていきたい作家のひとりです。

  • 【プロフィール】
    生年 1958年
    窯元 天平窯

    【陶歴】

    1958年 長崎県佐世保市に生まれる
    1981年 佐賀県立窯業試験場デザイン科 絵付け科研修
    1982〜1992年 肥前諸窯に勤務
    1993年 西有田町にて独立
    2009年 唐津市浜玉町に移転 天平窯 築窯