2026.09.11

渡邊心平の作品を12点入荷しました。

皆さまこんにちは。

秋雨前線の影響でしょうか。日本各地で、まるで梅雨のような大雨が続いていますね。これまで当たり前だと思っていた四季の景色も、瞬く間に変わりつつあります。自然の変化に、私たち人間のほうが対応していかなければならない時代なのでしょうか。

さて、このたびGALLERY一番館では、新たに磁器作家・渡邊心平さんの作品を取り扱うことになりました。

渡邊さんは愛媛県砥部町に生まれ、有田窯業大学校で学んだ後、有田の陶磁器製造会社で経験を積み、現在は古湯温泉の山あいに「只々堂窯」を構えて作陶されています。

先日、私も窯を訪ね、作品を拝見しながらお話を伺い、まずは数点を選ばせていただきました。

渡邊さんの器には、古九谷を思わせる色絵や、初期伊万里に通じる素朴で伸びやかな染付など、古陶磁への深い憧れが感じられます。

しかし、その魅力は絵付けの美しさだけではありません。

渡邊さんは天草陶石をはじめとする素材にも強いこだわりを持ち、古い時代の磁器が備えていた、わずかに濁りを含んだ温かな白や、焼き物としての柔らかな表情を追い求めています。

「絵付けよりも形、形よりも土が大切」と考え、絵付師ではなく、あくまで一人の“焼き物屋”でありたいと語る渡邊さん。その姿勢は、初期伊万里や古陶磁を単に写すのではなく、その奥にある素材や技法、さらには焼き物が生まれた時代の空気まで見つめようとするものです。

そこには、唐津焼の矢野直人先生や、唐津白磁を手がける石井義久先生にも通じるものがあります。

陶器と磁器、唐津と伊万里という違いはあっても、古い焼き物に学び、土や石といった素材の根本から自分の表現を探していく。その眼差しには、不思議なほど共通するものを感じました。

実際に渡邊さんは、矢野先生や石井先生、人気磁器作家の浜野まゆみ先生たちとも交流があり、産地や技法の枠を越えて、互いに刺激を受けながら制作を続けておられるようです。

渡邊さんの器を見ていると、唐津焼と初期伊万里は、決して別々のものではなく、どこか深いところでつながっているのではないか——そんなことを改めて考えさせられます。

今回オンラインストアでは、渡邊さんの作品の中から、古九谷や初期伊万里の面影を宿しながら、現代の食卓にもすっと馴染む器をご紹介いたします。
GALLERY一番館に新しく加わった渡邊心平さんの世界を、どうぞゆっくりとお楽しみください。

一番館店主
坂本直樹

渡邊心平 作 吸坂手八角小皿
¥4,400
渡邊心平 作 取手付杯2
¥5,500
渡邊心平 作 取手付杯1
¥5,500
渡邊心平 作 陽刻唐花文小鉢
¥7,700
渡邊心平 作 兎文鉢
¥8,800
渡邊心平 作 雨龍文鉢
¥8,800
渡邊心平 作 紫陽花万字文小皿
¥12,100
渡邊心平 作 兎文皿2
¥8,800
渡邊心平 作 兎文皿1
¥8,800
Sold Out
 
渡邊心平 作 柘榴文皿2
¥11,000