陶器、陶磁器、唐津焼と有田焼の専門店 ギャラリー一番館

一番館

唐津やきもん倶楽部
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唐津やきもん ~食と器の縁結び

坂本直樹のブログ

2009-06-18

花ノ木窯の窯出し

梅雨入りしたというのに、福岡は毎日雨も降らずに、快晴の日が続いています。今年はまた水不足が心配です。

皆さまは、小山富士夫という陶芸家をご存知でしょうか。
陶磁器研究家としても有名で、東京国立博物館の文化財調査官を務めていましたが、加藤唐九郎との「永仁の壷事件」を機に退官し、その後は作陶と研究に専念されました。1975年に75歳で亡くなっています。

中里隆先生の師匠ともいえる方で、40年程前に中里先生が種子島に渡って作陶されていたのは小山先生の推薦があったからだし、隆太窯と命名されたのも小山先生です。

花ノ木窯というのは、その小山富士夫先生が1972年に岐阜県土岐市に築かれた窯で、ご子息で陶芸家である小山岑一さんが数年前に亡くなった後は、土岐市が管理はしているものの閉鎖された状態になっていました。

それでは窯がかわいそうということで、もう一度この窯で焼き物を焼いてみようと立ち上がったのが、中里隆先生と若手陶芸家5人衆です。この5人の中には、信楽の作家が3人と、種子島窯の野口悦士さん、アメリカで作陶中の大庭一仁さんもいます。

それで、この総勢6名のチーム隆は、4月の、私共の店での三人展の途中から花ノ木窯に乗り込んで作陶を始め、5月24日にめでたく窯出しを迎えられたのです。
この、歴史的にも意味のある窯出しを見に、地元のメディアはもちろんのこと、東京からもたくさんの業者さんや唐津焼の研究で有名な大学の教授などが集まりました。
中里太亀さんも手伝いにみえてました。

中里先生と野口さん


私も、これは一大事と土岐市まで駆けつけた次第です。
土は種子島から送った土と、地元の南蛮と呼ばれている土の二種類です。
これに加えて、11月頃粉引の作品も再度焼かれるそうです。

来年の春にはギャラリー一番館でも「花ノ木窯の仕事展(仮題)」みたいな感じでご紹介できると思いますので、どうぞ皆さまお楽しみに。

窯出しされた作品

2009-09-12

釜山にて

今、釜山の金海空港にいます。一泊二日で出張に来て、これから帰るところです。

釜山には、遠州流のお茶のお稽古でご一緒している鄭(チュン)さんという友人がいて、今回は彼がずっと案内してくれました。

きのうは、密陽(ミラン)というところの土也窯の宋承和という陶芸家を訪ね、茶碗を2点と、ぐい呑など数点を分けてもらいました。

鄭さんと宋さん
右が鄭さん、左が宋さん、中央が私

宋さんの展示場
宋さんの展示場。韓国の古い民家を改装して使っています。

宋さんの窯
宋さんの窯。唐津と同じ登り窯です。

その後、井戸茶碗の故郷といわれる晋州という町に行き、朴さんという高麗茶碗の大コレクターに会って、李朝時代の名品の数々を手に取ってみせていただきました。

今日は、まず釜山美術館で、日本でも有名な閔泳麒さんがちょうど展覧会をされていたので、それを観覧。
その後、金海という町まで行き、金海窯の金敬守さんという陶芸家を訪ねました。絵刷毛目の徳利を一つ買い求めましたが、韓国式のお茶でおもてなしを受け、ゆっくりとした時間を過ごさせていただきました。

金さんの韓国茶
金さんの韓国茶のおもてなし。

地元の方のご案内だったので、町の美味し韓国料理の食堂に連れていってもらい、本物の韓国料理を堪能してきました。
特に今日のお昼に金海でいただいたサムゲタンは絶品で、鄭さんも釜山のどの店よりここの方が美味しいから、また今度ここに来なさい、とご推薦の店でした。

李朝の焼き物は、日本人が見出だした美であることに異論はないと思いますが、ここ数年、韓国の人が再認識し、真剣に日本の文化を認めた上で再現しようとしています。
きっと近い将来、日本の陶芸家とも比肩できるような作品が生まれるのではないでしょうか。
なんと言っても本家本元ですから。

という事を感じながら、飛行機に乗ります。福岡までは一時間足らずのフライトです。

韓国の焼き物たち
韓国から連れて帰った焼き物たち。

2009-11-09

中里隆先生・近況

10月の終わりに隆太窯へ行き、久しぶりに隆先生にお会いして、来年の展覧会の打ち合わせなどをしてきました。

先生は相変わらずお元気で、写真は茶碗の高台を削っておられるところです。
この後11月1日からは土岐市の花の木窯に行かれて、現在も花の木窯で若手陶芸家たちと一緒に作陶中です。花の木窯の事は、6月にこのブログでご紹介してますので、カテゴリーの「焼き物のこと」の中からどうぞご参照ください。

今回は粉引の作品を作っておられますが、来年の4月には、花の木窯の作品の展覧会とともに、「中里隆流・陶芸家のおもてなし」(仮題)みたいな食事会も予定してますので、どうぞ隆先生ファンの皆様、楽しみにされておいてください。



陶

2010-05-24

珍しいツーショット

こんにちは。

 ただいま「北山窯 小川哲男・洋一 作陶展」が開催中ですが、その準備で小川先生が作品を届けにみえられていた時に、中里隆先生がみえられて、巨匠二人の珍しいツーショットが生まれました。

 中里先生は私どもの展覧会の後から1ヶ月半、若手陶芸家4人と一緒に岐阜の花の木窯と信楽の陶芸の森で作陶されに、その帰り道、唐津の途中にお寄りいただいたのでした。

 お二人は歳も同じで、もちろん旧知の間柄なので、「いやあ、久しぶりねえ。」みたいな感じで、何十年ぶりに一緒になられたという感じはまったくありませんでした。本当にお二人ともお元気でフランクな先生です。

 私の店では、よく作家どうしとかお客様どうしとかが偶然一緒になられます。おみえいただく方は皆様いい方ばかりですので、どんどんこのような出会いがある場所になるといいなあ、と思っています。


小川哲男先生と中里隆先生


私も一緒に入りました

2010-09-08

殿山窯・矢野直人さんの窯出し

皆様、こんにちは。

先日、矢野直人さんの殿山窯の窯出しに立ち会いました。
この日は猛暑で、最高気温は35°以上あったと思いますが、そんな中、汗びっしょりになりながら矢野さんが作品を窯から出していました。

今回の窯には、斑唐津や絵唐津の作品のほかに、黒釉の作品も入っていて、
特に途中で窯から出す、いわゆる引き出し黒の作品には艶のあるいい出来のものがありました。

これから仕上げをして、箱書きができたら、また私共の店に並びます。
矢野さんの作品は本当に人気があって、現在は在庫が1個もありせん。作品が届いたら、またホームページでもご紹介します。ご期待ください。

また、23日からはじまる「陶芸散歩の会・飯碗展」にも特別出品として、矢野さんの飯碗も展示します。ぜひご来場のうえ、ご覧頂きたいとおもいます。


窯の中の矢野直人さん。


矢野さんと筆者

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